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♪ 2001年ムジカノーヴァ 9月号
「ベルリン在住 フィレンツェ在住二人の新進気鋭のピアニスト」より抜粋
<演奏家としての恵まれた資質・山岸ルツ子ピアノリサイタル>
批評:河原 亨
「たくさんの資質を備えたピアニスト。よく回る指、しなやかな腕と手、音楽のどんな種類の要求にも応えられる反射神経とすぐれたソルフェージュ力。そして彼女独自のカンタービレへのセンス。モーツァルトの"デュポールのメヌエット''はそうしたさまざまな才能がバランスよく生かされた均整のとれた演奏で感銘を与えた。続くショパンの''ソナタ第2番''は彼女の本領発揮といったところで、激情的な第1主題の扱いといい第2主題の歌い方といい、微細なテンポや響きのゆれへの配慮がなされていて、非常に高いレベルでの表現の結晶が見られた。第3楽章の「葬送行進曲」は、深く沈んだ歩みでショパンの深層に迫っていった。こうした演奏家としての確信は、大きな説得力を持つ。現在フィレンツェに居をすえて活動を続けている彼女なら、ぜひイタリア・オペラやアリアで歌われる<トルメント>といったものの精髄に触れて、その音楽を一層深めていってほしい。」
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